解体工事の環境配慮ー産業廃棄物「コンクリートガラ」をリサイクル!

コラム

スタッフコラム編集部です!前回は木造の家を解体した時に出る木屑がどのようにリサイクルされているか取り上げました!

環境に良い解体を!木造家屋解体の木屑の処理方法2
スタッフコラム編集部です! 前回のコラムでは、木造解体で出た木屑がどのようにしリサイクルされているのかを調べた結果、発電やボイラーなどに使用されていることが分かりました。 ほかにも沢山使用されているんじゃ...

今回は他に解体して分別した産業廃棄物の中で身近にリサイクルされているものはないか考えてみました。

すると家の基礎や土間コンクリートなどを解体した「コンクリートがら」等も様々なものにリサイクルされていたので取り上げていきます。

解体産業廃棄物「コンクリートがら」のリサイクルの流れ

「コンクリートがら」は産業廃棄物に分類されていますが、ほとんどがリサイクルに利用できます。ここではコンクリートがらが排出から再利用されるまでの全体の流れを紹介します。

  1. 重機でコンクリートがらを砕いて、鉄筋など別品目に仕分けする
  2. 粗く砕いたコンクリートがらを固定式粉砕機さらに細かく粉砕する
  3. 細かく砕いたコンクリートがらを磁力選別機に入れ、金属を取り除く
  4. ふるいにかけて、コンクリートがらの粒度を調整する
  5. さらに金属類を取り除く必要がある場合は、磁力選別機に再度かける

「コンクリートがら」は何に再生できる?種類と工程

選別されたコンクリートがらは、再生骨材や再生砕石に活用されます。再生骨材や再生砕石などにリサイクルするためには、コンクリートがらの粒度はもちろん、強度などの規格に合わせて、粉砕やふるいによる粒度の調整、金属類の除去などの工程を行わなければなりません。

コンクリートがらは、粉砕・粒度の調整・金属類の選別などを行うことで、さまざまなものに活用できます。

再生骨材としての再利用

コンクリートがらは再生骨材として再利用できます。骨材とはアスファルト・コンクリートを作るための材料になる砂や石を指します。

コンクリートを作る際に使用されるセメントは、液状から固形状に変化する際に発熱や収縮する性質があります。

このセメントの性質を抑える役割を担っているのが骨材です。

コンクリートがらを再利用した再生骨材でも、セメントの温度上昇や収縮を防ぐことができます。そのためアスファルト・コンクリートを作るための骨材として使用されます。

再生採石としての再利用

このほかに再生採石などで利用されます。
砕石とは建築現場などの基礎工事で敷き詰める小石を指します。砕石は山の岩盤を砕く採石場などで作られるのが一般的ですが、再生砕石はコンクリートがらを再利用したものです。コンクリートがらから再生砥石を作り出せば、採石場で岩盤を砕く工程を省くことができます。

身近なものにまた姿をかえてリサイクルされているんだなと思いました。
これからもリサイクルを心がけて環境に配慮していきます!

環境に配慮した家屋解体施工を大切に

小林工業では、解体業者としての義務を果たし、また継続可能な社会の循環の為に、これからも廃棄物を資源に変えていく努力をしています。

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